
クハ111-5399 1999.09.08 和歌山
錆取り列車といえば、奈良区の車でもって行なうアレでしたが、
そんな貨物線もいつの間にかなくなってしまった様で。
久方振りの記事作成は、嬉しいけど、ちょっと複雑な気持ちで書きます。
写真を見て頂ければどういう話かはお判り頂ける物と思いますが・・・。
(帯が赤い方はついぞ撮らずに終わった)
自分にとっては原風景のひとつとも言える車であります。
これに乗れば、天王寺から2駅でおうちのある鳳に着ける。
美章園の駅にあった怖い眼科の看板も見なくて済む。
そんな事を思いながら、ドアの脇でステンレスの仕切棒を抱える様に横を向いて座って、
近鉄の線路や釣り堀を見下ろしたものでした。
親父に連れられてなぜか入った東羽衣駅ちかくの模型屋さんに、
16番のクハ111の新快速色が箱に入って飾られてました。
それが強烈に心に焼き付いて、今でも離れません。
欲しくて軽くダダでもこねたのか、店を出る時にはトミカのホンダTN360の箱を手にしていました。
(それはそれで出来のよいモデルではありましたが)
それから数十年、KATOには目もくれずTOMIXの113系とお付き合いしてきましたが、
やはり2000番代しかないのでは113系の魅力半減。
リニューアルされた「内容は最高」なGMキットを作ろうと出来も見ずに買い込んでガッカリしたり、
ウインの0'みたいなのを0番代に直そうとしたり、色々やりました。
TMSに掲載された藤井良成氏の作品を見る度にタメイキをついたり。
そんな中でα-Modelsの111系をJNMAの開場前、牛久保さんにチラリと見せられた時の興奮は忘れられません。
それもあって、正直今さらな感じがしてしょうがありません。
でも、嬉しいのはやっぱり嬉しい。欲しいものは欲しい。
今まで、大手メーカーを少し恨んで来た部分があります。
通勤形や近郊形の国電は、ずっと冷遇されてきた感があって。
今回の知らせを聞いて、それがちょっと緩和した気がしました。
でも、あと10年早かったらと思わずにはいられません。
もっと若い時に、こんな製品が欲しかった。