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模型用のステッカー屋さんを細々とやってる男の絵日記

江ノ電で今昔対比をしてみた

小学校6年の時、卒業文集とともに卒業研究というのをやり(やらされ)ました。
で、研究といえばやっぱり電車ネタでしょ、となって、
江ノ電の各駅の沿革を調べて発表しようと。
ただ文章だけ描いたのではつまらないから
得意の「絵」で各駅を描いたらいいんじゃないか。
描くには元になる資料が必要だ。写真を撮りに行こう。
修学旅行で写真を撮る楽しさに目覚めた僕は両親にそう相談したのです。

こうして親父と同級生の中丸君も一緒に、自転車で各駅の写真を撮りに行く事になりました。
写真をもとにケント紙に絵を描いたまでは良かったけど、肝心の卒業研究本には
紙数の都合で絵が載せられず、「絵で見る江ノ電の各駅研究」という
タイトルは意味不明なものになってしまいました。

で、20数年経っていま、その時の写真を見てみるとこれが面白い訳ですよ。
1989年当時の各駅が、ヘタクソなりにもぜんぶ写してあるから記録として成り立ってる。
思えばいまの記録の残し方のベースになってる感すらあります。

でもこれをただ並べただけでは能がない気がするので、
運動がてら現状を撮影してきました。
1989年10月10日の江ノ電と、2016年3月2日の江ノ電。
何が残ってて、何が変わったんだろう。

■藤沢
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現在も独特な雰囲気はそのままながら、当然細かいとこが変わってます。
自動改札、点字ブロック、ホームの転落防止柵。
サイン類も専門の看板屋さんがつくった味のあるものから
その辺のデザイン屋さんがパソコンでちゃっちゃと作った様な
安っぽいものになっちゃった。これは世の中全体的にそうなっちゃった。

■石上
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バリアフリー対応で、ホームの出入り口が階段からスロープに。
それに伴い停車位置が藤沢方に移動し、踏切からアップで撮れた顔が
今は撮れません。元より交通量多いからやめましょう。俺も通るしw
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空地だった背景も、おうちとか喫茶店に変わりました。

■柳小路
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両持ちだった架線柱が片持ちに変わってる!
89年当時、ここの線路用地の右側部分は通行が黙認されていた箇所で、
自転車を押して通ったり(乗れる様な状態ではなかった)してる時に
電車が来ちゃうと、眼前を車体が通過する様な状態で、
今から10数年ほど前、フェンスを設けてきちんとした通路に生まれ変わりました。
おそらくその時に片持ち式に変わったんだと思います。
左側にはいくつか商店が並んでましたが、いまはほとんど住宅になりました。

■鵠沼
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腰越の併用軌道から持って来たと言われる石畳は撤去され、アスファルト舗装に。
雨の日とかけっこう滑りやすかったので仕方ないのかもしれません。
ちょうど写らない画角で、写真の左側付近にバリアフリー対応のスロープと
エレベーターが設置されて、往時とは趣きが大きく変化しています。
店の前を通路で塞がれた奥の店の自販機の売上が心配w

■湘南海岸公園
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けっこうおうちが建て変わってる筈なんだけど、雰囲気は変わってない。
駅舎も基本的にそのままながら、一部の窓がキレイに埋めてあったり、
柱の方杖を隠す様に板を張り込んでそういうデザインに見せたりして
古く見えない様にしてるみたいです。いいかどうかは別にしてw
他、踏切の遮断機が両開きから片開きの長いのに変更されてます。

■江ノ島
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89年当時は、改札口が北側にありました。
いま思うと、広さ的にも保安面でも現状の南側の方がいい様な気がするんですが、
どんな事情があったんでしょうか。まず龍口寺からお参りせよという事なのか?
昔から観光客も外人さんも多い場所です。いまは台湾や中国の人が多いです。
こんなちまちました乗り物は大陸にはあるまいw
売店を覗いたら、4Rとエルガのバスコレがまだ売られてました。

■腰越
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89年当時はホームが2両分しかなく、さりとて併用軌道側にはみ出して
電車を止める訳にも行かないので、4両編成では鎌倉方の2両について
扉を締切扱いとしていました。このため湘南海岸公園→江ノ島とか
七里ケ浜→鎌高前ではいちいち肉声で長ったらしい案内をしてました。
その後藤沢方の踏切を潰して3両対応化したので、案内がやや簡略化されました。
で、定点撮影となると困ったもので、当時と同じ藤沢行では撮れず、
鎌倉行が出て行くシーンでなんとか、という具合。
踏切の跡地には小さな廃道があり、停止線がまだ残ってました。

■鎌倉高校前
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架線緊張装置の柱の位置と、国道134号の標識の位置と枚数が変わったぐらいで、
大きな変化はない様です・・・事務室の窓配置とかも変わってるのかな?
聞いてはいましたが、スラムダンクの影響で台湾からの観光客が平日でも多いですw

■峰ヶ原信号所
302+1101-1L.jpg 160302-10L.jpg
背後のおうちが変わった程度で、電車の色も奇跡的に変化ありませんw
ミルカチョコ食べたい・・・(´°ω°) もう売ってないのかな?

■七里ケ浜
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入口のスミにRのついた、500形とお似合いのかわいい駅舎だったんですが
建て替えられ・・・ていうかよく見たら撤去されただけっぽいなw
やっぱりバリアフリーの関係なんだろうけど、
なんだか風通しの悪そうな駅になっちゃいましたね。残念。
ここも藤沢方に出入り口が増設されてました。

■稲村ヶ崎
inamuragasaki-1L.jpg 160302-12L.jpg 160302-13L.jpg
今まさにバリアフリー対応工事中で、停車位置も鎌倉方に寄せられ、
当時と同じ画角だとぜんぜん電車が入りません。よって、少し画角を変えて
電車入りの写真も撮りました。古レールを加工した柵が当時と同じ姿で残ってました。
かっこいいです(´ω`)

■極楽寺検車区
305-1L.jpg 160302-14L.jpg
上物建て替えただけかと思いきや、線路配置もまるまる変わってるんですね。
この狭い構内で、日常業務をこなしつつどうやって線路配置まで変えたんだろうw
木造の頃は何度かお邪魔しましたが、建て変わってからはお祭りの時しか行ってません。
なんか勝手に入っちゃいけない様な気がして。
「踏板の上で撮影しないで」と看板があったので、渡った所から撮ったので画角が違います。
何もかも違うから、それでいいやって感じ。

■極楽寺
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基本的な構造に変化はないんですが、全体的に「山間」のムードが薄まった様な。
青梅線から久留里線になったぐらいの違いを感じます。
背後の木が少なくなったし、時期的なものもあるのかもしれません。
やっぱりスロープができていて、嘘くさい郵便ポストの位置が変わってますw
ベンチは89年当時から明治製菓の提供です。

■長谷
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なんだか2枚ともヘンな画角ですが、当時も今も人が多くて撮り辛いw
しかしこの駅舎の持つ「地方私鉄のちょっとした駅」っぽさは嫌いではありません。
観光地なのに100均の看板がデンと掲げてあったりするのがイイ。
89年当時もなんだかよくわからない鳩の看板があります。
関係ないですけどここの踏切、車で通るたびにどこが踏切だか一瞬判らない。
警報機の存在が周囲に溶け込んでいて、非常に薄いのです。ちょっとあぶない。

■由比ケ浜
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駅名標もしかしてそのままかしら?と思ったけど見比べたら別物でしたw
でも同じデザインと言っても差し支えなさそうな出来で、懐かしさを覚えます。
やはりスロープができてますが、雰囲気はそれほど変化していません。
駅前の道には横須賀水道半原線が通っていて、抜け道として利用価値が高いので
道幅のわりに交通量がわりとあって、ちょっと写真が撮り辛いんですが、
踏切が鳴って構えてたらおばさんの軽が手前で停まってくれました。
右隣の店チャーハン高かったです。鎌倉は変な店多い。

■和田塚
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自分が唯一撮った306(356)の写真です。この深海魚みたいなヘンテコな顔と、
黒っぽい駅名標が印象的な一枚、いま撮るとどうなるんだろうと思いましたが、
こうなりました。なんだかさわやかw
1200、1000形シリーズとしては最後の方向幕車になっちゃいましたね。
右側背後の小さい窓がついたおうちがいかにも湘南ぽくて気になってたんですが、
残念ながらありませんでした。

■鎌倉
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kamakura-2L.jpg 160302-20L.jpg
鎌倉駅の裏口、もとい西口です。
基本的には変わってませんが、やっぱり駅名標とかこうなっちゃうんですね。
味気ないとされた国鉄時代のデザインですが、今の方がよっぽど。
って思っちゃいますねぇ。なんか描いてありゃいいってもんじゃないんだよ。

89年当時はこのあと、何故か小坪まで連れて行かれて、
海沿いを通って帰った様です(峰ヶ原は本当は帰りに撮ったらしい)。
いまのぼくは大仏・深沢経由で。

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あ、江ノ島駅で売ってたやつ(´ω`)
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旅先での「食」のはなし

廃道系サイト「山さ行がねが」のブログで、旅先での食事に関する記事を読んだ。
曰く「土地のものを食うのが嫌い」との事である。

これを書きたくなる気持ちが、分からないでも無い気がした。

私の旅の目的は、電車であったりバスであったり、とにかくボロッちいものを記録したいw
電車でもバスでも、1両でも多く撮影したい。
線路を乗り潰すにしても、明るいうちにどこそこへ着きたいとか。
着いた駅でも形式写真を撮りたいとか。

そうすると、必然的に時間があんまりない。
「土地の名物」というものを食する機会が少なくなって来る。

しかし一般的な「旅」とか「旅行」という行為の目的に、食というのは大きなウエイトを占めている。
というより、一般的な旅行の目的は「食い物」にあると言って良い。

そういう情報を目にしていると、遠くまで行っておきながらその土地のものを食わないと、
何か後ろめたい様な気分になったりするのです。無意識の内に。

鉄道車両とかバスとか、まさにその土地に行かなければ見られないものを見て、
乗ったりもしているのだが、やはりそこは人間の本能が関係してくる「食」は大きい様だ。

かく言う自分はどうかと言うと、食えるなら食いたいし、時間が無ければなんでもいいと思う。
広島へ来たからお好み焼きを食ってみようかと思いつつ、店が混んでいたから定食屋で
カツ丼を食ったし、仙台といえば牛タンだが海側から駅ビルは遠くてメンドいから
目の前の吉野家で牛鮭定食を頼んだりする。

地名を聞いて名物が浮かぶ土地はまだいい。
松本あたりで何を食ったらいいのかw セブンイレブンでおにぎりとサンドイッチを買って、
ついでに松電ブルドッグの回送を食いながら狙ったりして。

でも、それだって地元の人と同じものを食べている訳で。
普通に出会えたものを食うのが一番だと思う訳です。

中央弘前の川向こうにあった、ばあさんがやってる怪しい中華屋。
入ったら客席でおっさんが将棋差してて、「おばちゃんもう帰って来るよ」的な。
ここのカニチャーハン800円が忘れられないw カニ缶テンコ盛りとかwww

よく言われる名物だけが土地の風情とは限らない。

ほうとうを食べた事が無いから山梨に行くたびに食べようかと思うのだけど、
「ほうとう」と書かれた店がことごとく観光客向け丸出しで、
何度行ってもなんか敬遠してしまうのです。
実際には甲府駅前の吉野家とか、富士吉田駅ビルのステーキ弁当650円とかに行ってしまう。

そんな事言いつつ、三島のもろ観光客向けの店にうな丼食いに行ったりもする。
たまには観光客してみたくなる事も、ある。
俺的には、自分を「こうだ」と決めつけずに、臨機応変に楽しめればいいかなと思うです。

091017 仙台

あのね。



また来ちゃったぁヽ(´∀`)ノ

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8:51 仙台市宮城野区田子富里
あれから4日しか経ってませんが。あ、今日もアロハですが長袖のTシャツです!
今回は、吾野えーじと鳶尾→腰越のF氏が来ています。

17日午前3時に藤沢出まして、腰越のF氏を迎え、
大船・公田経由で横浜横須賀道路朝比奈I.C→金沢支線→首都高湾岸線→
葛西JCT.→東北道→あと一緒で仙台8時着。

ところで今回えーじは同乗してない訳だ。生活のリズムを乱したく無いという理由で、
朝一番の新幹線で仙台入りするとの事。お金持ちめ!

9:17仙台着との事なので、前回も車を留めたヨークベニマル内のマクドで
時間潰す。9:40頃、えーじあらわる。車で宮城野電車区横へ。
それからひたすら、待つ。

福田町方面から見た様な顔。常磐工場のいしわりくんです。
昔、RMMで103系の試作車とか冷房試作車とか作ってた人です。それと鳥の目。
前、影森でも会ったよねぇwww お互いすっかり作らなくなってしまっておりますが。
「ハイパーモデリングの鉄コレ改京王2010」「うちのページの小田急2200」と
えーじとF氏を紹介しておきました。作品で人間を紹介できるのは楽でいい。

今回103系はあおば通11:23発の石巻行に入るので、
10時半頃電車区のあたりにいれば、撮れるであろうと踏んでいたのだが

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10:51 クハ103-236 宮城野電車区

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10:51 モハ102-499 宮城野電車区

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10:51 モハ103-343 宮城野電車区

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10:51 クハ103-235 宮城野電車区
撮れた撮れた♪ このクハ103-235のこっち側がキモなんです。
連結側の車端、窓がないっしょ? ここに車椅子対応トイレが付いてるです。
こっち側を撮らずして、235番を撮った事にはなるまい。

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10:52 仙台市宮城野区田子富里
あっちの草むらの方で一旦停まるだろうから、車に飛び乗って追いかけた。

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10:54 クハ103-236 宮城野電車区
おお、なんか普通の走り写真ぽくてイイじゃん。草被ってるけど。

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10:55 クハ103-236 宮城野電車区
同じ事してる人がいたw 10年ほど時代は違えど、どっちも今や旧車。

このあと、横から撮ってたら発車して行った。
急いでヨークベニマルに戻り、小鶴新田駅に向かうが、ロータリーのあたりで
11:05発のあおば通行に行かれてしまいんした。
次の列車は11:23・・・間に合わんねw 103系にはここから乗りましょう。

11:31、103系来たる。行先表示に「石巻」と出ているのが嬉しいw
車内は・・・結構混んでる。動画は厳しいかな? と思ってたら、
西塩釜までにはけっこう空いて来た。車端の3人がけが空いたので
えーじとF氏が座る。動画撮れそうだな。

本塩釜から撮り出す。前回分と、本塩釜~東塩釜間被るけど逆側だし
塩釜港が見えるからここは撮っておきたかった。

すると、えーじが「カメラ忘れた」とのたまう。
次の東塩釜で引き返すから車のカギ貸して、ですって。
そりゃーここでカメラないと新幹線で来た意味がなくなるからねぇ。
後で動画見たら、「カギ貸して」だけ声が入ってたw

東塩釜発車。ここから仙石線のハイライト、日本三景松島の海っぺり走行。
動画を撮りつつ、最後の「103系で松島」を堪能する。
ただ、少々無理な姿勢で撮っているので、右腕と左脇腹が痛いけどw

松島海岸で3分停車、陸前大塚あたりの観光地で無い海っぺりもしっかり撮って、
12:19、野蒜(のびる)着。少々名残惜しいが、ここで降りて引き返し、
海沿いのどこかで走りの写真を撮りたいと思う。

しかし、最後の一駅くらいはカメラ構えず、じっくりお別れすればよかったかなと
ちょっとだけ後悔した。

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12:20 クハ103-236 野蒜
バイバイ。

野蒜は古そうな運河沿いにあって、風通しのよい爽やかでのんびりした駅。
走り去る103系を撮っていたので駅員氏に切符を渡すのが遅れたが、
「いい写真撮れた?」と笑顔で声をかけてくれた。
マニア相手でもイヤな顔せずに声をかけられる職員さんというのは
ちょっと尊敬してしまう。自分にはない部分。F氏は切符を貰っていた。

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12:25 東名(とうな)運河 東松島市野蒜北余景(よけい)

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12:26 野蒜駅 東松島市野蒜北余景
うーん、時間の流れ方が違う。
地方に来ると時々、首都圏ってなんかおかしいんじゃねえかと思う。

テキトーに運河を眺めたり、観光案内板を読んだり、
マイナーブランドのオレンジジュースを飲んだりしながら12:46発を待つ。

46分発は石巻寄り先頭車が「2WAYシート」と呼ばれる、
ロングシートとクロスシートが切り替えられる変わり種の205系。
座ってみたが壁しか見えないので普通の車に移動してしまった。

11:51海沿いの陸前大塚着。
ここら辺は「仙石線と言えば」な撮影ポイントが多いらしい。

ただ有名処は既にご同業が多数待ち構えているので、テキトーに探そうかと。
駅前の県道を少し歩くと、ホタテの殻を繋いだのが沢山積み上げてあった。
20分くらい歩き回って、場所を決める。
架線柱が手前に来てしまうが、松島の海が見渡せて、イイ。

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13:13 たぶんクハ204-3110 陸前大塚~陸前富山
石巻行が通過。103系はたぶん25分頃に来ると思うんですが。

・・・・・。
あ、なんか聞こえた。ぷわんって。

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13:23 陸前大塚~東名
来た来たε=(・ω・`)

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13:24 クハ103-236 陸前大塚~陸前富山

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13:24 モハ103-343 陸前大塚~陸前富山

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13:24 クハ103-235 陸前大塚~陸前富山

臨時の駅員さんまで動員して、
走らせてくれて、本当にありがとうございました。

撮るものも撮ったし、駅に戻る。
陸前大塚駅は無人駅なのだが、駅舎でも建てるのか、駅前が工事中。
測量士さんがめっちゃ可愛らしい女性でした。どうでもいいけど。

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13:31 陸前大塚

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13:32 陸前大塚
こんな駅です。かっこ良過ぎです。
券売機がないので、乗車証明書というレシートみたいな小さい紙を
オレンジ色の機械のボタンを押して、ガガガガーっと貰う。

次の列車は・・・54分までない。ぼーっと待つ。
ふと海面を見ると、2羽の鴨がプカプカ浮かんでいる。鴨って、海だっけw
自分の背丈よりも高い波にプッカプッカ揺られている鴨を見てると、
コイツらこれでいいのかとギモンが湧いて来る。
ふと目を離してもっかい見たら、4羽に増えてたw 4羽でぷっかぷか。

54分発に乗って座ったら、瞼が自然に落ちて来た。
福田町を過ぎて右側を見ると、既に103系は電車区に帰っていた。バイバイ。

さて、えーじは福田町~陸前高砂間の鉄橋で撮ってたらしい。
その後バスを撮るために仙台に移動したとの事で、我々も仙台へ。

ヨドバシカメラの前で落ち合い、仙石線地上時代の仙台駅があった場所を
探しに歩いたが、痕跡が全くなく特定できず。
後で調べたら、立体駐車場のある辺りがそうだったらしい。
自分もそこから仙石線に乗っているのだが。

吉野家で遅い昼食を摂り、えーじは16:20の秋北バスを撮りたいとの事で
このまま仙台駅前に放置し、車のカギを受け取った我々は小鶴新田へ。

091017-19.jpg
15:56 小鶴新田駅前
駅前にいたカッコいいマークIIバン。
「宮」ナンバー、「自家用」、JAFマーク、数珠シートカバー、鉄チンホイール。
そして何よりこの使い込んだヤレ具合。カッケーε=(・ω・`)

ついでなので、地上時代の廃線跡を辿って仙台駅へ行こうと思う。
しかし、思った以上に手こずった。たった9年でまるで様子が変わっている。
榴ヶ岡公園より西側に至っては線路跡が建物で埋まっており、
仙台駅付近は街路の区割り自体が残っていない。

電化複線のJR路線が、これほど大規模に消えた例は大変に珍しい。
しかも、自らが乗った線であるから尚の事ショックがでかい。
俺は本当にあの103系更新車に乗って、このマンションの敷地を通過したのかと。
まるで、明治とか大正の廃止路線でも辿っているようだ。

暗くなって来たのでえーじを迎えに行きましょう。既に40分も過ぎている。

平日の夕刻の仙台市街は車で走ってはいけないらしいw混雑半端ねえwww
途中で萩の月の本店らしき店を見つけたので入って食って買う。
結局仙台宮城I.Cに入ったのは18時を過ぎてから。

このまま東北道を上って東京を通ると首都高ウザイし金がかかる。
郡山から磐越道で新潟へ出て、関越→圏央道で中央道相模湖I.Cで降りれば、
アホみたいな話だが高速代は1000円で収まるし、
そもそもえーじは厚木の人間であるから大変都合が良い。
新潟周りとなると、それ自体がひとつの旅の様な遠回りではあるが、そうした。

越後川口S.Aで700円のチャーシューメンなぞすすっていると、
一体自分は何をしているのか分からなくなるw 飯山線の起点やがなwww

宮城、福島、新潟、群馬、埼玉、東京を通過して、相模湖I.C。
「料金 ¥1,000」
分かっちゃいるが、やっぱりアホかと笑ってしまうw
数百キロの遠回りの分、ガソリン代も嵩む訳ですが。

091013 女川

宮城野電車区で103系を撮り終えた我々ですが、
帰りは下道を延々と帰ろうと思っておりました。

が、ここまで来て何もせずに帰るのはやっぱりなんだか哀しい。
とりあえず腹が減っているので、なんか食いたい。

いろいろと問答しているうちに、「女川にキハ40がいるよ」とハマサキさんが。
キハ40が石巻線のどこかの駅に保存されたという話は随分前に聞いた気がする。
それが終点女川の、それも駅温泉の待合室になっているという。

しかも、タラコ。国鉄時代の朱色。最近タラコ色と称される。それは見たい。
そもそもキハ40なんて1978年以降製造のまだ新しい部類の車で、
日本全国、北は北海道から南は鹿児島までどこにでもまだいる。
保存している事自体が大変に珍しい。

国道45号線を塩釜方向へ。
最初は片側2車線であったのが、多賀城のあたりで1車線になり、
塩釜に入ると沿道に古い建物が目立つ様になる。

松島海岸は、駅から見えない所に賑わっている場所があり、
「こんな街だったんだ」と驚く。
ところで、「オランダ産まれのスーパーポテトフライ」ってなんですか?w

石巻から東側の石巻線には乗った事がないから、
女川がどんな場所なのか知らない。おそらく西側の小牛田~石巻間と似た様な、
だだっ広い所だろうと思っていたら、意外と山と海が入り組んだ
景色の良い所であった。やはり行ってみないと分からないものだ。

町役場の駐車場に車を停めて、女川駅へ。
入場券を買って駅構内・・・に入りたいが、次の列車は1時間半後なので
駅員氏を呼び出して扉を開けて貰う。
曰く、昨日はSLが来ていたとの事。そんなイベントを聞いた気がしないでもない。

091013-13.jpg
11:34 キハ40 519 女川
イメージ的に新しい車なので、保存車という感じがしないが、
細かい所が現役車と異なるし、線路も切られている。
奥の建物が温泉入浴施設。本日は入浴料半額ですってw

入浴料250円、貸しバスタオル100円、小さいタオル100円それぞれ購入し、
かぽーんする。浴槽の前にテレビがあって、思いっきりDONなんてやっている。

上がって、キハ40の車内を覗くと、椅子を外してお座敷列車状態になっていて
そこで地元のじいさんとばあさんがご歓談していて満員状態なので、
入るのは遠慮しておく。建物の方にキハ40から外した椅子が並べてあるので
そこに座って3人で休憩する。やはりこの国鉄形ボックスシートはイイ。
いつまでも座っていられる。

ここで出前も取れるらしいが、若い身空でそこまでする気にもなれないから
そそくさと施設を出て、テキトーに歩く。

女川港の岸壁に、食堂があったので入る。「特大」というフキダシポップがついた
さんま定食800円に惹かれたので注文する。
さんまは女川の名物らしい。今が旬なのかどうかは分からないが、
確かにさんまは特大で、うまかった。

091013-14.jpg
13:13 女川港
店を出た所で、1枚。

さて、そろそろ帰らなければならない。
下道で帰るつもりでいたが、女川からでは厳しいし
石巻市街の道路状況が良くなかったので、乗れる所から乗っちまおうと。

石巻河南I.Cから三陸道→仙台東部有料道→岩沼I.Cで降りて、
ここから国道4号を堪能してみる。

・・・・・なんというか、東北本線と東北新幹線と東北自動車道を
足して3で割った様なw 当たり前だwww
ずっと片側2車線。白石を過ぎて、ようやく待望の1車線にw
県境を越えると福島盆地にだんだら降りる。
この辺の感じは東北本線と一緒で楽しい。
桑折からまた2車線になり、福島交通のバスが増えてくる。

091013-15.jpg
16:05 クハA416-1 瀬上~福島学院前
突如現れた、やっぱり東北最後の近郊形国電、阿武隈急行のA417系!!
こいつも3両1本しか残ってない。
まさかこんなシチュエーションで出会えるとは思わなんだwww
乗りたくなるじゃまいか(^^;)

3車線の福島駅前を過ぎ、でっかい川を渡っていくつか信号を越えると
突然信号のない「イイ道」になる。福島南バイパスと言うらしい。

二本松から東北道に乗り、安達太良S.Aでハマサキさんに運転代わってもらう。
以後またうとうとして、気が付いたらなぜか美女木JCT.にいた。

091013 仙台

仙石線という、仙台から塩釜・松島を経て石巻に至るJR。
そこに長らく活躍した103系というのが21日をもって引退する。
1964年から1984年にかけて3447両が製造され、2000両以上がJR東日本に引き継がれた。
その、最後に残った東日本最後の4両編成1本。
1973年製。中央快速線を降り出しに、中央総武線の各停で働いていたのを
1990年代に仙石線に持って来た編成。関東では稀少な「低運新製ブタ鼻車」が残った。

前回の日記でおさそいした月曜(祝日)21:30出発による仙台行。
仕事で行けないと言っていた某氏がやっぱり行きたいとか
それどんな営業三課のハマサキ先輩ですか? とかw
(そんな訳で以後、ハマサキさんと呼びますwww)

愛知出身の純朴な横浜国大生・ヤマケイと藤沢駅で待ち合わせ、
ハマサキさんを迎えに某市へ。途中で「仙台最低気温8度らしいですよ」と言われ、
持って来ようと思っていた上着を忘れた事に気付く。
いつもの半袖アロハにゴム草履である。靴はトランクに入ってるけど。
22:15頃某市I.C。

24時までに東北道浦和本線料金所を通過しないと休日割引の恩恵に預かれない。
でもYM付近渋滞6kmってナニ。

焦りつつ渋滞先頭を抜け、以降アクセル踏み込み
5号池袋線・中央環状経由で、23:30頃無事に東北道浦和本線料金所。

蓮田S.Aで車に若葉マークを着け、ヤマケイに代わってもらう。
今朝5時起きだったから眠いのだが、熟睡できず。
うとうとしながら埼玉・群馬・栃木・福島を越え、
4時半頃仙台宮城I.Cに到着。国道48号線の長大トンネルを抜ければ
そこが仙台市街であった。車の外に出ると、寒い。吐く息が白いwww
しかし行動に支障が出るほどでもない。

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5:55 クハ204-3112 宮城野電車区
まずは仙石線の今の普段着。もと山手線とか総武線あたりの中間車に
新しい運転台を取り付けて4両編成を組んだステンレス製の205系。

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5:59 クハ103-235 宮城野電車区
お目当てはこっち。色と細かい所が変わってますが、
10年くらい前までは東京中を走り回っていた「国電」103系の最後の4両。
・・・西日本に行くとまだまだ普通にいるんだけどね。
分割民営化から22年でだいぶ違うモノになっちゃったから、
「東の」という枕詞がわりと重くなって来る。

ほどなく、乗務員がやってきてパンタグラフを上げ、仕業点検。
ドアを開けたりライトを付けたりいろいろ。

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6:17 クハ103-236 宮城野電車区
出て来た!! 側面ギラリで幻想的でよろしい。資料としては×だけど。

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6:17 クハ103-235 宮城野電車区
朝日を浴びる。

103系はそのまま小鶴新田から6:24発のあおば通行として仙台方面に向かう。
我々も車に乗り込み、小鶴新田の駅近くのモールに車を置いて、
6:34発の205系で9年前に地下駅となった仙台・あおば通りへ向かう。

今日は平日なので通勤客で混んでいる。
みんな、コートなぞ着こんでいる。俺一人だけ黄色いアロハ。
露骨に視線を浴びる。苦し紛れに、ヤマケイに「寒いよバカヤロウ」と愚痴って
少なくともキチガイさんでない事だけは宮城県民の皆様にアピールしたいwww

6:46、仙台の次の終点あおば通着。向かいのホームに103系がいる。
103系は7:03発東塩釜行となり、折り返してあおば通に戻り、
折り返して小鶴新田行となり、車庫に戻って一日の運用を終える、
平日のみの運用となっている。検査は土日にやっているんだろう。

是非とも車窓の動画を撮りたかった。チャンスは一度しかない。
車端の3人がけにヤマケイと一緒に座り、デジカメで撮る。
次の仙台でどれだけ乗って来るかがキーポイントである。
あまり混む様なら撮影を中止して席を譲らなければならない。
果たして、かなりの席が埋まったが一人分くらいなら容認される程度の混雑。

「ポー」というドア開閉時のブザー音が懐かしい。
初めて仙石線に乗りに来たのは1993年の事だ。
あおば通駅はなく、仙台~陸前原ノ町も地上の時代だったが、
やはりこの音が鳴っていた。

7:36、終点東塩釜着。30分もカメラを持ち続けていたので右腕が痛い。

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7:37 クハ103-235 東塩釜
東塩釜には、何人かのご同業が待ち構えていた。

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7:39 クハ204-3106 東塩釜
この先に松島の海沿いを行く当線のハイライトがあるのだが、
残念ながら今や限定運用の103系は、通常ここから先には行ってくれない。
・・・次の土日を除いて。

折り返し7:45、あおば通行となって発車。
本塩釜で車内はいっぱいに。

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8:00 クハ103-236 陸前高砂~福田町
東日本最後の103系。最後までふっつーの通勤輸送に従事しているのが
たまらなくカッコいい!! 特急より新幹線よりブルートレインより。間違いなく。

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8:01 クハ103-236 福田町
終点まで乗りたい気もするが、入庫する所で1両ずつ撮りたいので、
ここでお別れです。ここと小鶴新田の間に宮城野電車区があるから。

線路沿いを歩いて約20分、2時間前に来た地点。
歩いたのと、陽が当たってきたので、もう寒くない。
20分後、あおば通まで行って折り返して来た103系を狙い撃ち。

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8:42 クハ103-235 小鶴新田~福田町

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8:42 モハ103-343 小鶴新田~福田町

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8:42 モハ102-499 小鶴新田~福田町

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8:42 クハ103-236 小鶴新田~福田町
4両撮れた!! 1両目ちょっと影かかったりしちゃったけど、まーいいや。

これで、今回の旅の主目的は終了。まだ9時前ですけどwww
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鳳車輛製造
【おおとりしゃりょうせいぞう】
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